PerMetalPower

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のPerMetalPowerのレビュー・感想・評価

3.8
・撃たれて血を流して倒れて死ぬ、という表現をほぼ避けており(中国人のボスを撃ってから部屋へ転がり込んできた2名を射殺する所ぐらい?)、拳銃の主な機能は「大きな音を立てる」である。空き倉庫で追っ手が板を倒して音を立てるところは示唆的。そこで起きている音の先端化と(バストショットを基調にした演出下の)オフスクリーンは暴力描写に限らず、全編で活用されている。 ・でも暴力描写というところでは、近くのカフェの給仕の娘にせがまれてオーディションしてる最中に入ってきたレイチェル嬢がいきなり椅子で娘を滅多打ちにするくだりの、振り下ろされる椅子と舞台裏へ逃げてゆく娘のくだりが一番ぎょっとした。いや、というより……あれはレイチェル嬢が舞台へ迫ってゆくショットの、あの舞台照明による逆光の異様さのほうが、もっとぎょっとする。 ・むしろもっとクレイジー・ホースの様子が見たいなと思った。
PerMetalPower

PerMetalPower