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お茶漬の味のlordanthonyのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
3.9
人との関係において、「相手に興味が無い」という状態を改善するのは難しい。この時代の夫婦だと、別れるということを簡単に選択はできないと思うし。茂吉は出世してるのだけど、楽しそうには見えなくて、最初は人間味があまり感じられなかった。妙子はワガママには見えるけど、自分が茂吉にしてほしかったことをストレートに言えないところが可愛らしくも思えた。

歩み寄りというのは意外とできそうで出来ないものだけど、なにかをきっかけにできることもあるだろうし、一回それを経験すれば関係性も強くなる気がする。豪華な料理も良いけど、家で家族と食べる料理が一番落ち着く。ちょっと急展開すぎ?とは思うけど、よい気持ちで見られた。

それにしても、妙子がウソついたときに舌をちょっとだす仕草がたまらなかった。
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