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お茶漬の味のmaricaのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.0
妻にどんなに理不尽な態度をとられても感情的にならず穏やかに接する旦那。自分にとって迷惑だと感じることさえも「君らしいじゃないか」と受け入れる。いくらムカついても優しく対応し続ける。すると旦那に対してあれが嫌これが嫌とさんざん我儘を言っていた妻もだんだんと態度が変わってきて、しまいには泣いて謝る。2人の間に厳しくルールを設け、破ったら怒る、というのを繰り返すよりもこうやってじわじわと優しさでそのルールを超越していく、そうしていくうちにお互いの嫌なことをお互いが自然としなくなる。これこそが大人の関係だと思った。
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