marica

サタデー・ナイト・フィーバーのmaricaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭シーンのBee Gees『Stayin’ Alive』×ただ歩くジョントラボルタがかっこよくて観始めた映画(ピザを買い食いしてるだけで絵になってる)。親世代の青春映画であることは知っていたけど、こういう内容だったんだ。
とにかくひたすら音楽+ダンス+そこそこエロ、の組み合わせがよかった。
時代が違うのでなんとも言えないけど、ただ毎回同じところで踊ってて何が楽しいんだ?としか思わなかったのが、観ていくうちになるほどこりゃ楽しいわダンスもっと練習したくなるよな〜と思えるような世界だった。
まぁ謎の乱闘とか、橋の欄干によじ登るみたいなやつは百歩譲っても単にバカとしかいえないけど笑

トニーの心の純粋性、優しさがところどころ彼の目や言動から見えるのが素敵。
電話してほしいとせがむボビーをトニーが軽くあしらってステファニーの引越しの手伝いに向かうシーン、あのあたりで「ボビー自殺するのでは?」と思ったら本当に亡くなってしまった(まぁあれは事故だろうけど)。プエルトリコ人をめぐるレイシズムも根底にあり、細かな社会問題までちゃんと炙り出している。トニー自身もイタリア移民ではあるけれど、当時のアメリカは今以上に細かい人種の序列があったんだろうな。

あと普通にセックスがなんの恥ずかしげもなくあれだけ大っぴらにされてるのが自由でちょっと羨ましかったし、女の子たちも一人一人が自分に自信を持ってまっすぐに生きていることが伝わってきた。

南米の音楽好きなので、Salsationがかっこよくてたまらない。いつか映画館で観たいな
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