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ジャックと豆の木のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ジャックと豆の木(1974年製作の映画)
3.9
今は無きグループタックによる初の劇場用映画との事。やはり、東映・虫プロ・タツノコともどこか違う、非常にバタ臭い感じがタマラン。

ジャックと豆の木のミュージカルだが、国産とは思えない絵のタッチ。知らないで見たらきっと欧米の作品と思うだろうな。(当時のグループタックが国際市場を見込んだのかも知れないが)

貧しい少年ジャックが口車に乗り雌牛と不思議な豆を交換してしまう。その豆から巨大な芽が伸び登った先に巨人がいる…。この辺の大まかなストーリーは原作と同じ。

巨人の母親の魔女は妖精の娘マーガレットを操り結婚しようとしている。
この辺の設定がオリジナルだね。しかも巨人の名前がチューリップ…チューリップって…。

声優陣はタレントを起用しているが基本的にみんな上手いので気にならない。ジャックに若い頃の市村正親・魔女ノワール夫人に樹木希林・豆売りに西村晃。ただ妖精マーガレットの山本リンダだけはダイコンだな。

音楽も結構凝ってる。なんというか凄いジャズぃー。あの時代の新進気鋭を集めたのだろうが、ちょっとインテリ臭が鼻につくな(笑)

ジャックが結婚式の途中のマーガレットを連れ出すのは完全に“卒業”ですな。BGMはカーペンターズのトップオブザワールド風。
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