FREDDY

GTOのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

GTO(1999年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

藤沢とおるによる同名漫画を原作としたTVドラマ『GTO』の劇場版作品である本作は、1999年の夏、町興しとして始まったテーマパーク「カナダ村」の経営に失敗したことで寂れてしまった北海道・幌比内町にある北文館学苑の臨時教員として、問題児ばかりが集まるクラス2年C組の担任となった鬼塚英吉が、いじめられっ子の市川楽の家に居候し、田舎暮らしを満喫しながら町の実力者で理事長でもある桂木圭介の娘・綾乃に想いを寄せる楽の恋の成就に奮闘していた中、全国指名手配中の連続強盗犯だと勘違いする新聞記者・喜多嶋薫に執拗に追われ、警察の捜査の手すらも及ぼうとしていたところ、幼い頃から特別視され、うわべばかりの友情に心を閉ざし周囲から孤立していた綾乃がロンドンへの留学を決意し町を去ろうとしていたことで、寂れた町で閉鎖的だった生徒たちに体当たりでぶつかっていく様が描かれた作品となっているのだが、舞台が北海道の北文館学苑とのことで、やはり馴染みの登場人物らが登場しない寂しさは否めませんし、今観てしまうと物語の薄さがとにかく気になってしまう。ただ、それでも本作は気軽に楽しめる作品となっていて、それぞれの魅力は活かされてはいないが、反町隆史や田中麗奈をはじめとした豪華キャスト陣の共演は惹かれるものがありましたし、前文で触れた通り物語こそは薄いが映し出される青春ドラマは決して悪くはないかと。鬼塚英吉による型破りな授業も"らしさ"がでていて面白かったですし、暇つぶしにはなる。
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