ロアー

101匹わんちゃんのロアーのレビュー・感想・評価

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)
4.2
「クルエラ」の予習としておひさしぶり鑑賞です。

オープニングロールからしてなんだかオシャレ。
この映画からゼロックスが投入されたそうですが、時折鉛筆デッサンの線が観てとれる映像に躍動感と生きた柔らかさがあって、やっぱり手書き時代のアニメ大好きです。子犬たち一匹一匹模様が違うというこだわりも好き。

追手から痕跡を消そうとしたりうまく敵を欺こうとしたり、アニメだからこそできる犬たちの頭の良さに感心しつつ、雪の降る中、お腹を空かせて死にそうな顔をして歩き続けるダルメシアンの子犬たちの群れという絵面的にしんどいのあって胸が痛みました。そもそも子犬1匹だけじゃなく15匹も誘拐されたなんて、ポンゴとパディータのショックを思って泣ける。
犬たちがみんなで協力し合って必死に子犬たちを探そうとしてる様子にも何だか涙ぐんじゃって、多分これって私の心の中の例の5歳児が真剣になってみんな頑張って逃げて~!って応援してたから泣きそうになっただけだと思うんですけど、こんな豆腐メンタルで大丈夫だろうか私。

それはさておき、今回の予習のメインであるヴィランのクルエラですが、実はそんなに出番ないんですよね。むしろジャスパーとホーレスの方が出張ってたくらい。ただし、クルエラのシグネチャーアイテム的なあの車で追うシーンの形相は忘れられないインパクトでした。
ところで、家に押し入って監禁しておいてなんですが「指挟まないようにな」ってナニーに声掛けてたジャスパーが優しかった。
ロアー

ロアー