このレビューはネタバレを含みます
前見た時に書いてたメモ
自分が傷つくより最愛の人が傷つく方が何倍も怖く苦しいものだったんだな
怖かった時は音楽に助けられてきたし
その音楽でもどうにもならなかった時、大切な息子が近くにいることを知ったら怖いものも何もなくなったんだな
ジェフに目が見えないのか聞かれた時に「見るべきものがある？ 何もかも見た今、もう見るものはない」って言った。
目を背けたいくらいに悲惨ででも目を背けられない現実があるのに、それをセルマは目で見ることが出来ない。
見えないからこそミュージカルの世界で自分の世界を創ってたのかな
私は強くなかったっていってたシーンがあったけど
死刑を免れることもできたのに息子の未来のために最後までやり遂げたんだからとてつもなく強い人だと思う
ちょっと引っかかるのが最後に死刑される直前まで歌ってた曲が「最後から二番目の歌」だったことなんだけど
エンディング、つまり死ぬのが怖くて終わらないで欲しいから「最後から2番目の歌」を歌ったのか
それともずっと夢だった舞台の主役になった思いで歌っていたのか
それはセルマにしかわかんないけど
でもセルマの立場になって考えてみたら
息子の手術は成功して、息子に遺伝のことも隠し通すことが出来て、形は違えどミュージカルの主役にもなれた
だからこの鬱映画もハッピーエンドだったのかなってちょっと思った
息子とか他の人から見たらえげつないくらいバッドエンドだけど。
何より1番意味わかんないのは警察官の男だよね。
なに？浪費家の嫁がソファ欲しいっていうけど取り押さえられてて？お金が必要だ？だからセルマかずっと死に物狂いで働いて貯めたお金をうーばおっと。まぁもし取られそうになってもセルマに殺してもらおー。てかそっちの方が楽になるし。そのためには嘘つきまくってセルマに罪を着させてなんかあったら銃でうってもらおー。
ってか？おい。結論お前がそんな事しなけりゃセルマは生きてて息子の手術も成功してて誰もが認めるハッピーエンドだったやんけ！！！！？お前の悩みも最愛の人と離れなきゃいけないに近いけど、どうにかして取り返しがつくやつじゃん。もしちょっと悪い方向に行ってもなんとか違う道に持ってけるやつやん。自分は死ねば終わりかも知んないけどさ、死にたいと思ってもいなかった人巻き込むなよ！！！！！
あ、ちなみに1番この映画で無理だったシーンはオープニングのなんか意味ありげな変化してる絵のところです。
1番見るにたえなかった。
