ぱんでみっく太郎

ダンサー・イン・ザ・ダークのぱんでみっく太郎のレビュー・感想・評価

3.5
 胸糞だ胸糞だと言われていたため忌避していたが、シェイプ・オブ・ウォーターと間違えて見てしまったところ、あまりにも辛くて時折休憩を何度も挟んで2日かけて視聴を終えた。 映像配信技術の進化にこれほど感謝した日は無いだろう。

 精神的にめちゃくちゃ余裕がないと見続けているのが辛い。 5秒ごとに辛い。 ホームビデオ並みにガタガタ揺れるカメラが作品のリアリティをより一層引き上げているので、ドキュメンタリーじみた「体感」を得てしまう。 辛い。

 「常時元気な時がないけれどこの映画を見たい!」という人は他人がいるところでの視聴をお勧めする。下手なホラー映画よりも精神にクる。 まるで隣人の死を目の当たりにしたような感じだ。

 主人公はあまりにも盲目的すぎて感情移入できなかったが、事件とは全然関係ないのにめちゃくちゃショックを受けてしまった看守の人への気持ちがバーストして最後に泣いてしまった。