オレンヂ

ダンサー・イン・ザ・ダークのオレンヂのレビュー・感想・評価

3.2
予備知識があったから、もっと救いのない話かと思ってたけど、ちゃんと親身な仲間がいて愛されてる。
だからこそ救われないのが際立つという事もあるのかもしれない。
仲間が頑張っているにもかかわらず、というもどかしさ。

頼るべき相手、用心しなきゃいけない相手、言わなきゃいけない事、隠すべき事、またその相手、その全てが空回り。

ラストは衝撃であるけれど、セルマの人生をかけた目標に着目すれば、必ずしも救いのない話ではなく、まだ希望はある。

ただ、それを持ってしても十分な重さとインパクトが胸にきますわ。

--余談--
ものすごい鬱映画を想像してたので、もともと用意されてたと言われるもう一つのラスト、息子が手術に失敗して亡くなったと聞かされ、失意の中で処刑されるという方の展開みたいなのをむしろ想像してた。

あとダンサー・イン・ザ・ダークのビョーク、口元の仕草がなんとも可愛い。
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