白魚

ダンサー・イン・ザ・ダークの白魚のレビュー・感想・評価

4.9
辛すぎて悲しすぎる作品。セルマは辛い現実から目を逸らすために想像の中でミュージカルのように歌っていた。そして最後は自ら本当に歌い二度と目覚めなくなった。
どこまでも身を削っているのに降りかかる悲劇に胸が張り裂けそうになる。さらにセルマ(ビョーク)の歌声でいっそう深みが出ており、心にへばりついて離れなくなってしまう。衝撃という観点から見ると右に出る映画はおそらく無い。セルマの息子への愛を考えると映画が進むにつれて涙が止まらなくなる。
手放しにお勧めできる作品ではないが、死ぬ前に一度は見て欲しい。
白魚

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