キタ

ダンサー・イン・ザ・ダークのキタのレビュー・感想・評価

4.1
鬱映画NO.1。後にも先にも決して映画の主人公になどなる事が無いはずの不幸な女性の物語。映画では一生涯、日の目を見ないであろう社会的弱者の不幸の連鎖を描き続ける。それに反比例させるように映像と音楽が美しく華やかな物になってゆく。映像が美し過ぎて辛い。主人公の現実逃避の世界がキラキラと輝き過ぎて辛い。私が泣こうが喚こうが最後にひとかけらの救いも無く終わる。こんな残酷な映画は大嫌いだ……。

多くの弱者の上に今の私のちっぽけで幸せな生活があるとしても、出来れば知らずに気付かずに見て見ぬ振りをして生きて行きたいと考えてしまう程に自分自信の弱さを知る事になる映画。
キタ

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