ちゃんみな

ダンサー・イン・ザ・ダークのちゃんみなのレビュー・感想・評価

4.0
ダークなミュージカル。

チェコからアメリカに移民してきたセルマ。セルマは目の病気でだんだんと目が見えなくなっていって失明してしまうことが分かっている。息子ジーンも同じ病気であることを知っているセルマはジーンの手術代のために毎日働いてお金を貯めていた。しかしそのお金を家を借りているビルに盗まれてしまう。ビルともみ合いになりビルを殺してしまったセルマ。裁判で負けて絞首刑になってしまう。


最後にジーンの手術がうまくいったという知らせが来たことと、セルマが信頼できる人たちを数人持っていたこと、セルマがミュージカル好きだということぐらいしか救いがない。本当になにもない。どんどん暗くなって行く映画だった。しんどい。こんなにダークなミュージカルもあるんだね。ミュージカルなシーンはセルマの妄想。その時だけはちょっと楽しい雰囲気が流れる。ミュージカルのシーンなかったら見てられない。

見てる側はめちゃめちゃ後味悪いけどセルマからしたら幸せなのかもしれない、それがなんだか苦しい。

ガンガンテンション下がったけど見てよかったとは思う。カメラワークがドキュメンタリーみたいで私は引き込まれた。


2000年 デンマーク