シネフィル母ちゃん

悲しみのミルクのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

悲しみのミルク(2008年製作の映画)
4.1
静かな詩を読んでるかのような雰囲気。
全体的に暗くてもの哀しい作品。
映像も影がたくさんあったりすごく静かで暗い。でも美しい。
主人公が唄う歌もメロディーがすごく良い。素晴らしすぎる。
悲しいメロディに悲しい歌声なんだけれど、この歌声が映画をますます寂しい切ないものにしてくれています。
主人公の暮らしてる場所の風景はとてつもなく好き。やはり殺風景なところもあるけれどもそれも含めて。

この主人公が幸せになることを心から願う。
それと同時に、主人公を演じる彼女が作品の中ではひたすら哀しみに心を閉ざしてるから悲しい表情のみで、そんな彼女の笑顔が見たいから普段の彼女を画像検索してしまった私。彼女の笑顔を見てホッとしました笑

鬱映画はとてもとても苦手なんだけど、この作品はきっとエンドロールの先には希望や幸せがあるんだと思わせてくれるからすごく好き。
これは再生の映画なんだと思う。

これ観てない人は是非観て欲しいです。
すごく胸に突き刺さる何かがあるんです。