申し訳ございません。川島雄三苦手なので今更ながらの鑑賞。
飽きずに楽しめたのだが、そこまでの傑作か?という疑問も。
トリッキーな構図は兎も角、内容とそぐわないノワールのように影が強調された画面からは「僕はこういうヒニクをやる知性があります」といった嫌味ったらしさを感じてしまう。
あえて影をつけてますということだ。
また劇中で最も高価なルノワールの絵(後々偽物なのが発覚するが)であるが、映画の中に出てくる高価なものは破壊される為に出てくるわけであって、ラストで作家から回収されるものの、パンチか何かで絵がぶち破られるといった思い切りの良さを期待していた。。。
マンキーウィッツ『探偵スルース』のようなラストだが、サイレンの音に加えその青い光が画面の外から差し込むと良かったが舞台が1階では無いので再現ならず。
そんなこともあって、この舞台が団地の階層の高い部屋である意味を考えていたが、これについては高くて正解だと思う。
それはそうと小沢昭一演じる胡散臭いジャズシンガーがいい味出してた。
まー総じて言うと、妙にインテリ臭いのが鼻につくということだ。