TSUTAYA発掘良品シリーズで。
懐かしくて再視聴。
カンサス・シティで大規模な食肉工場を経営するメリィ・アンの裏の顔は人身売買組織を牛耳るボス。
彼はシカゴ・ギャング、ジェイクと覇権を争っており、50万ドルの取り引きを踏み倒していた。
ジェイクは、メリィ・アンを始末する刺客を送り込んでいたが、返り討ちにあう始末。
業を煮やしたジェイクは、最終手段として一匹狼の殺し屋ニックを送り込むが…
食肉工場でソーセージが製造されるシーンから始まる。
実はこの原料は…
「キングスマン・ゴールデンサークル」のハンバーガーの元ネタはここから来たのか?
主演のリー・マーヴィンが渋いのと悪役のジーン・ハックマンの下衆ぶりが凄い。「ポセイドン・アドベンチャー」とは、えらい違い!
金がかかったCGによるアクション・シーンがあるわけではない。
それでも、真昼間に農場でライフル片手に繰り広げられる人間狩りや、赤いトラクターによる追跡シーンはなかなかのもの。
(「赤」というのは共産主義を暗示している。往年のSF映画に火星が登場するのもメタファー。)
「キャリー」のシシィ・スペイセク演じるポピーが連れ去られ、売り飛ばされた少女の悲惨さを目の当たりにした時、ニックの怒りは頂点に達する。
そして、クライマックスのひわまり畑のシーンへ。
「殺しの分け前」に続くリー・マーヴィンの代表作の一つ。
大して金がかかってないけど、脚本と役者の演技でここまで面白くなるというお手本のような作品です。