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おおかみこどもの雨と雪のqpのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.0
 大学生の花が恋に落ちて子供をもうけたのは狼男でした。狼男は花、子供の雪と雨を残して他界してしまい、3人は少ないお金で田舎で生活していきます。それぞれが成長して色々変わっていきというお話です。

 子供が狼人間ですが、要は子供が普通の人間とずれている、何らかの障害を持っているという感じで観ることができる作品です。現実的に考えると、金はどうなってるんだろう、話が飛びすぎだろうと思えます。

 ただ、花、雪、雨の3人の成長物語として楽しむことができます。花は何が何でも子どもを普通の人間として育てていくためにどうしたら良いかを常に模索し続けて道が開けます。雪は周りから変だと思われないことに必死で、周りに合わせていきます。逆に、雨はだんだん狼としての役割を自覚していきます。

 日本では雪のような人が多いのではないでしょうか。花を見ていると、雨に求めていることもよくわかりますし、自分たちのことを振り返ることができます。雨や雪に花が接しているように他人に接していけるようになれればと思います。
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