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おおかみこどもの雨と雪のSIのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
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2018.12.12
自宅TVにて鑑賞

非の打ち所がない万人向けの名作。
運命的な出会いをした男女の物語でもあり、貧しい中ひとりで子育てに奮闘する母親の物語でもあり、成長し旅立っていく子供の物語でもあり、差別を受け隠れるように暮らしたマイノリティの物語でもある。
鑑賞後の出口が一つに絞られていない事は欠点にも思えるが、個々人の解釈に任された自由がそこにはあるのだ。

改めてスタジオ地図、細田守監督作品を観ると、背景、作画、その他全てどれもクオリティが圧倒的に高い。これがスタジオジブリの遺産という事なのか。
特に雨と雪が狼になって雪山を走り抜けるCGシーンは本当に凄いものになっている。横当ての付けfollowも、主観も、どれも忘れられない。
ラストカットも花の笑顔だけだったけど、それが物凄く良かった。

お母さんでもある花には是非一橋大学に戻って勉強し直して、各々の道を進んだ先に、また3人の再開の物語を観たい。
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