べらし

河のべらしのレビュー・感想・評価

(1951年製作の映画)
2.8
下手なハリウッドのスタジオで撮った辺境冒険活劇や、モンド映画なんかよりずっといやらしく見える
なぜだろうね

おそらくサイードさん辺りが100回ほど言ってると思うが、植民地主義の核は相手を自分たちに理解可能な物語に閉じ込めるということで、もっと言えばそれは自分たちは「時間」を自由に操れるという幻想に基づいたものだと思う
だからその幻想を自ら手放したデュラスさんなんかが立派なんでね

そこを手放さなきゃ結局他者の話をしているようでも自分の話をしているに過ぎないんだよな
べらし

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