まさなつ

河のまさなつのレビュー・感想・評価

(1951年製作の映画)
3.8
ジャン・ルノワール。お父さんが画家のピエール=オーギュスト・ルノワール。フランスを代表する監督。ナチス支配下のフランスを逃れアメリカで映画撮ってましたが、フランスへ戻る前にインドを舞台にして撮った作品。

まだイギリス支配下にあったインド。そこに暮らすイギリス人ファミリーのドラマ。インドが舞台とは言えこのファミリー中心なので、サタジット・レイのような土着性はないけど、時折挟まれるインドの風景、ガンジス川とそこに暮らす人々の姿、ヒンドゥー教や数多いお祭りや踊りなど、いわゆる西洋から見たインドではなく、ドキュメンタリーのようにちゃんと描かれ、その色彩はとても美しい。

娘の視点で描かれ、若草物語のような話だけど、インドの神秘性が加わり、ガンジス川のゆったりとした流れのような独特な雰囲気が魅力的。
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