シャチ状球体

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

4.2
ハン・ソロって普通に嫌なヤツじゃん?と思いつつ、雪の惑星ホスでの戦闘シーンやヨーダの登場など、様々なイベントやロケーションが盛りだくさんでバラエティに富んだ絵面が楽しめるので細かいことはあまり気にならなくなってくる映画。

新しい楽曲、、新しいキャラクター、新しい兵器。前作をそのままパワーアップさせたような設定は力強い輝きを放っている。しかし、ハンとレイアの恋愛が同意の有無を確認し合わない昔ながらのファンタジー的であること、そして何より銀河規模の戦争が親子関係の確執に矮小化されてしまったことなど、要らない要素が付け足されてしまった感は否めない。

スター・ウォーズ世界を更に拡張したという意味では外せない一本なものの、悪しき血統主義をこのシリーズの根幹として位置づけてしまったことは明確な欠点でもある。
しかし、工業惑星であるベスピンの空中都市の下に住む人々はどんな生活を送っているんだろうとか、帝国の支配が及んでいない惑星が存在しているであろうこととか、映画本編に映らない世界がまだまだ広がっていることに対して想像力を刺激させてくれ、無数の二次創作を生んだポテンシャルは大いにある映画。

あと、よく考えたらヨーダの種族は800年以上生きるということは、『アコライト』にも出てくるよね……?
今までのスター・ウォーズシリーズのスピンオフ映画やドラマは時代設定がオリジナル・トリロジーの前後のものばかりであまり興味が湧かなかっただったから、政治的に一番面白いプリクエルの100年前を舞台にしたドラマは超気になる……!
シャチ状球体

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