スギノイチ

悪魔の植物人間のスギノイチのレビュー・感想・評価

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)
2.0
この映画の特徴は、何といっても本物のフリークスショーを見る事が出来る点だ。
(肝心の「植物人間」は『帰ってきたウルトラマン』のミステラー星人みたいな特殊メイク)
基本的には気味が悪い存在としてフリークスを描いた『フリークス』や『センチネル』に比べて、あくまで怪物に利用される隠れ蓑としての存在なので、温厚で愉快な人々として描かれる。

それでも、フリークスショーには下世話な興味を持って観てしまう。
というか、この映画の見所はそこしかない。
植物人間周りの描写はヘボい上に既視感バリバリで、大した猟奇も無い。
ただ、奇形仲間を「化物が!」と拒絶し嫌われ、美しい人間になろうとする奇形助手リンチの歪みきったキャラクターは面白かった。
スギノイチ

スギノイチ