Yuki10

悪い種子(たね)のYuki10のレビュー・感想・評価

悪い種子(たね)(1956年製作の映画)
4.3
無邪気な少女の純粋な悪意が予想以上に強烈で恐ろしかった。
礼儀正しく両親に愛された少女が実はサイコパスで、娘の正体を知りながら現状を変えられず苦悩する母親が気の毒。
殺害描写を意図的に見せない事でより狂気を引き立てる演出が巧い。
燃えて死ぬ断末魔と呼応する様にピアノを弾くシーンが特に好き。
サイコパスになる要因が環境ではなく遺伝にあり、母親の出生の秘密に驚いた。
無情な終わり方も最高
Yuki10

Yuki10