Gierck

間諜最後の日のGierckのレビュー・感想・評価

間諜最後の日(1936年製作の映画)
4.7
36年ヒチコック映画。
「三十九夜」に続く映画で同年には「サボタージュ」も撮られており、イギリス時代のヒチコックがもっとも充実していた時の作品。
「暗殺者の家」では悪役で登場したピーター・ローレがおしゃべりで女好きのスパイの役で登場しており、主役や悪役をも食ってしまっている。
コミカルでありながら、ぎょろっとした目で周りを常にうかがう視線によって、スパイとして敵国に紛れることのサスペンスを生み出している。
特に後半の敵のスパイを追ってドイツ軍の列車に英国人が乗り込んでしまうという恐ろしい設定のシーンは緊迫に満ちている。
ところでピーター・ローレの最後のセリフのシーンは、はたして台本にあったのであろうか?
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