柏エシディシ

JAWS/ジョーズの柏エシディシのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.0
スピルバーグマラソン3本目。
言わずと知れたコレ。1億年ぶりぐらいに観たかも。
昔はTVの洋画劇場で頻繁にやっていた記憶。
やぁーしっかし何度観てもよく出来ている。
サメを"見せない"演出の巧みさ。
ホラー映画がアクションアドベンチャー映画に中盤で切り替わるスリル。
あと、この歳になって遡って映画を観ていくと、同時代の映画では抜きん出て異常にテンポが良く無駄が無い事が判る。
途轍もない完成度。
当時の盛り上がりは後追いしか出来ないけど、こんな映画が突然現れたら、世界中がひっくり返っちゃったのは想像に難くない。
今時分に観ると、後半のおっさん3人の掛け合いがやっぱり愉しい。
こちらもおっさんだから。
子供の頃は退屈だった酒に酔っぱらったクイントが昔話したり古傷自慢する件りの良さが今なら判る。
そして忘れてはいけないジョン・ウィリアムズの劇伴。天才過ぎる。
有名過ぎるあのテーマ、はじめは一笑に付せられてボツになったかもしれないというのはよく知られた話。
サメのアニマトロニクスが上手くいかなったら、ヒッチコック風の演出もこんなにも奏功しなかったかもしれない。
名作映画はいつも奇跡の産物なのだと改めて思うが、ひとつひとつのポイントを間違いなく正しい選択していったスピルバーグの天才性の成せる業ということか。
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