ミシンそば

JAWS/ジョーズのミシンそばのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.0
スティーヴン・スピルバーグを時代の寵児へと導いた最古ではないが最高のサメ映画。
最早その、サメ映画と言うカテゴリで括るのが失礼まであるようなド名作で、今回で4回目くらいの鑑賞だがやっぱりめちゃくちゃ面白い。

都会の生活に嫌気がさして夏にしか栄えない島にやってきた元刑事のブロディって主人公がいて、観光で島の経済が持ってるモンだから事態を穏便に済ませたい営利主義者の市長がいて、口数多いが経験も豊富な海洋学者フーパーがいて、その筋の達人臭が凄い凄腕のサメハンター クイントがいて、この流れはまさしく後発作品のお手本が過ぎる。
(百戦錬磨のクイントが、実際は明確なミスを結構やらかす所かも含めて)。

サメ映画と言う、日本以外じゃ見向きもされないようなおクソジャンルが出来たこと、クマ映画でまでエピゴーネンが作られたり、実際にサメが無惨に虐殺される事態に発展したことなど、功罪の罪の部分も少なくはない映画ではあるとは思うが、名作であることに疑いようがない。

空を飛ぼうが、メカになろうが、幽霊になろうが、家から飛び出そうが、ただただ単純に、小細工を弄さず自然に化物をしているこの、ジョーズ一作目のサメの絶望には誰もが叶うまいよ。