エリ

風が吹くときのエリのレビュー・感想・評価

風が吹くとき(1986年製作の映画)
3.6
核兵器の恐ろしさを描いたイギリスのアニメ映画。ほのぼのしてる絵に反して内容が重いと聞いていたので、観る前から心構えはしてたのですが、そんなのは全然足りなかったんだと思い知らされました。昨日観たけどまだショックが残ってる。
ここで描かれてるのは老夫婦のやり取りのみ。他の人物は出てこず、夫婦の会話も実に普通で(むしろ呑気すぎるぐらい呑気)、戦争の悲惨さは一切感じられない。後半になって状況が最悪なものになっても、二人の会話はお互いを思いやったもので、やっぱり悲惨さはない。でもそこが余計に怖かった。なんで善良なこの二人がこんな目に...。政府がもっと正しい情報を流していれば、なにか違ったのだろうか。辛いから正直もう観たくないけど、一生忘れられない映画になった。
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