レオ

パルプ・フィクションのレオのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.3
レストランで強盗を企むカップル、マフィアのコンビ、八百長を破ったボクサー、それぞれのストーリーが展開し、交差していくオムニバス形式のクライムムービー。

決して凄くまとまった脚本ではない。それぞれの人物のストーリーは繋がっているものの、圧倒的な伏線回収に驚いたりするタイプの映画ではない。しかし、不思議な魅力がある作品。

例えるならば、良い感じの雰囲気の映像や音楽、キャラクター等のエッセンスを詰め込んだオモチャ箱的な物で、センスと勢いで突っ走るタランティーノ監督の化身のような感じ。

劇中で出てくる小物が非常に印象的で、めちゃくちゃ美味そうなカフナ・バーガー(実在しない)だとか、聖書の引用だとか、変なカンガルーの置物だとか、さっきまで銃でドンパチやってたところに唐突に登場する日本刀だとか、意味わからないけど全部なんか楽しい。あと、お酒飲んでるシーンがどれもオシャレなんだよな。

特にメッセージも意味も無いけど、映画力はバシバシ感じられる唯一無二の一本と感じた。

■共通項目
脚本:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆☆

■ジャンル項目(クライム、ドラマ)
バイオレンス度:☆☆☆
オシャレ度:☆☆☆☆☆
カッコいい度:☆☆☆☆
レオ

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