レオ

オッペンハイマーのレオのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
原爆の父と呼ばれた物理学者、オッペンハイマーの成功と挫折を描く伝記的なヒューマンドラマ

クリストファー・ノーラン作品特有の入り組んだ時系列に多くの情報を詰め込んでくる構成はこの作品でも取り入れられており、私は割とニガテな感じ...特に序盤〜中盤のシーン切り替えがかなり目まぐるしい印象があった

とはいえ映像、音楽、演者のクオリティの高さは圧巻であり、長尺ではあるけど退屈はしなかったと思う

随所で差し込まれる爆発の映像の美しさ(日本人としてそう形容して良いのかという気持ちはあるが)は流石である

諸事情により日本での公開が遅れたものの、内容は兵器開発者の一人称視点に特化したある種の反戦映画でもあるのだと思う

主人公の人間性がやや破綻しているうえに、感情移入できる描写に注力しているような構成ではないため、一般的なエンタメヒューマンドラマのようなエモさは感じられず、その辺りは人を選ぶかと思う

■共通項目
脚本:☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆

■ジャンル項目(伝記、科学、ヒューマンドラマ)
科学者の悲哀:☆☆☆
科学オタク度:☆☆☆☆
エモさ:☆☆☆
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