さーすぃ

パルプ・フィクションのさーすぃのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.7
ピカソみたいな作品だった。無意味なものを散りばめているようで、計算された技法が詰まっているみたいな。すっごく好みが分かれる作品だと思う。時系列がシャッフルされているから一貫したストーリーが好きな人にはきっと合わない。かくいう私もわかりづらいストーリー嫌いなんだけど、セリフの言い回しやメイクアップ・ファッション、ダイナーやエルヴィスカフェのなんとも言えないレトロさ、心地よい音楽たち、カメラの構図、色使い、全てが刺さりすぎて気にならなかった。だってパルプフィクション(安っぽい虚構)だしね。逆に時系列を考えながら観返そうと思えた。
タランティーノ監督が原作、脚本、演者まで務めていて感嘆した。頭の中どうなってるんだろ。多分監督自体も映画大好きなんだろうな、わからないようなオマージュみたいなのが沢山あった。
私は映画を観る時インターネットで考察観てわからなかったところ補完するタイプなんだけど、この作品に関してはしないでおこうって思った。絶賛されている理由がよくわかる作品だった。面白かった!
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