FumiKawaguchi

ヒトラー 〜最期の12日間〜のFumiKawaguchiのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.8
淡々と描かれるヒトラーの最期の12日間。ヒトラーの秘書ユンゲから見たヒトラーは、とても優しい人に映っていたよう。しかし方や戦争のことになると、戦場の実情など知ろうともせず、聞く耳持たずに机上の空論を繰り広げる彼は意にそぐわないとわめき散らし、他の誰にも止められない。しかも国民のことなど考えもせず駒として扱い、自分のプライドを守るためだけに自殺して自らを葬り去る。若かったしユダヤ人迫害のことなど知らなかったのだから自分に罪はないと思っていたユンゲが、ゾフィー・ショルのことを知り「若いから気づかなかったというのは言い訳にならない。目を見開いて気づこうと思えば気づけたはず」と言った言葉がとても印象に残った。
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