さね

ヒトラー 〜最期の12日間〜のさねのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.4
絶対的総統ヒトラーの衰退と国及び国民の行く末を映した本作
何より辛かったのは子供たちのシーン
「ナチズムのない世界ではあの子たちは育てられない」
親そして社会全体の思想の巻き添えとなった子らに未来は無かった

ヒトラーや上将幹部が言う「彼ら(国民)が我々に委ねた。自業自得だ。」という発言は怒りすら覚えた
あそこまでメディアなどを介して国民を洗脳まがいなことをして、さらに反政府の弾圧までしてたのにその責任すら放棄するのは何事かと
でも、最後の秘書のインタビューで「若かったのは言い訳にならない。目を見開いていれば気付く」と言うのを聞いて
当時の国民側、そして先程の怒りを覚えた自分に対しても視野の狭さというか、反省の余地は十分にあることに気付けた

ナチズムそして戦争を経て世界中の人が知るべきなのは、ただナチスを否定することだけではなく国民としての一人一人の意識の持ち様が大切であるということを教えてくれた
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