む

ヒトラー 〜最期の12日間〜のむのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ヒトラーを信じた人達の生き様が描かれていたわけだけど、本当に地獄のような世界だった。沖縄戦で天皇万歳と言って自決していった人達と重なって、他人事とは思えなかった。人々が作り出した概念と精神世界によってこんなにも多くの人を死に追いやることが出来てしまうのかと改めて感じた。「知らなかった」「若かった」ではダメだと最後の証言にあったけど、一体どれだけの人が『その時点』で気づけるのだろうか。人間は、反省はするけど、過ちもくり返す。
この話の中で本当に辛かったのは、やっぱりゲッベルスの子供。「ナチズムのない世界で子供を育てたくない」という言葉の怖さは異常だった。親のエゴで子供の未来を勝手に決めるなんて。

※見てよかったと思うけど、最初の30分で何度も離脱しかけた。最初の30~40分を切り抜けられたら勝ち。
む