本屋で働く共感主義被れの少女にオードリー・ヘプバーン。
ファッション誌のカメラマンにフレッド・アステア。
監督は「雨に唄えば」などのミュージカルを多数手がけたスタンリー・ドーネン。
これで素晴らしい作品ができない訳はない!というくらい手堅いキャスト。
そして間違えなく3人のダンスを愛する気持ちが伝わってくるミュージカルの傑作でした♡︎( ´ ` )
ファッション界が舞台なだけあって、タイトルバックからすでにおしゃれ。
そしてとにかく一曲一曲歌もダンスも全てが個性的で驚くほどクオリティが高い。
アステアは当時58歳。しかし全く衰えを見せないステップと、少し低くなった甘い声でラブソングを歌います。
そのアステアに憧れていたというヘプバーンも、吹き替えなしで歌いバレエで培った美しいダンスを披露します。
冴えなかった彼女が見事変身して登場するシーンはあまりの美しさに震えがきました…これが妖精なのか…‧⁺◟︎( ᵒ̴̶̷̥́ ·̫ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
そして2人で教会の裏で踊るダンスシーンは完全に絵本の世界。白鳥飛んだりスモッグかかりすぎてる演出にちょっと笑えたけど、あまりの2人の美しさに途中からそれも気にならなくなる不思議。
忘れちゃいけないのはファッション誌の編集長役のケイ・トンプソンの存在。アステアとのペアダンス「Clap yo Hands」は私の一番お気に入りシーンに。
ミュージカル全盛期を担った人達のパフォーマンスはもう別次元です。
ヘプバーンも自作の中でお気に入りだったという今作。今観ても全く色褪せない素晴らしいミュージカルでした。
171/2016