マルカマーク

蜘蛛巣城のマルカマークのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
3.0
いたい!イタイ!!何度見てもあのラストシーンは痛い!!!

初見は「あぁ、これがあのネタバレしまくってるラストシーンね…」とすこし冷静になっていた。
撮影の舞台裏を知った上で観ると、あの三船敏郎の顔は演技でなく本気で死を意識したのだなとわかって、より恐怖と面白さが増した。

あと、物の怪だろうが人間だろうが、女が怖い映画だった。

三船と千秋実に予言する物の怪(浪花千栄子)。
本当のアレなんじゃないかと思うくらい不気味。モノクロなのがよりそれを際立たせている。
そして、山田五十鈴。
あの女も物の怪だろ。
初めて鑑賞したときも、あまりにも不気味で物語の半ばでやっと三船の妻役とわかったほどだったが(読解力なさすぎ?)、夫をあそこまで追い詰めるのは、正気ではない!!!
能面が貼り付いたような表情も、凄みがあった。