ストーンポニー

グラン・プリのストーンポニーのレビュー・感想・評価

グラン・プリ(1966年製作の映画)
3.0
F1の魅力、迫力を伝える60年代の映画。開幕戦モナコグランプリでジョーダンBRM所属のスコット・ストッダードはチームメイトのピート・アランと接触して大事故。大怪我を負ったスコットは入院して、ピートはチームから解雇。モナコGPはフェラーリドライバーのサルティが優勝。一旦、解説者になったピートは日本のヤムラチームからオファーを受けて第3ドライバーとして契約。大怪我から復帰したピートは、怪我が完治していない中レースに出場。最終戦モンツァでピート、サルティと世界王者をかけて戦う。
F1の魅力を伝える点としては、当時の葉巻型マシンでモナコ、スパ・フランコルシャン、シルバーストーン、モンツァと実際のサーキットを使い、車載カメラ、空撮で十分に伝わってきた。
レース外の人間関係の扱いは雑だった。開幕戦で大怪我をしたスコットの妻パットはあっさりと分かれてピートと付き合い始める。でも最後にはスコットと寄りを戻すとかなんだそりゃって感じ。奥さんなら大怪我負った旦那を支えろよって思った。
当時F1に参戦していたホンダをモデルにしたチームヤムラ。そのチームを率いる社長ヤムラは多分、本田宗一郎さんをモデルにしていて、演じるのは三船敏郎。この作品が三船のハリウッドデビュー作だった。