鹿江光

きっと ここが帰る場所の鹿江光のレビュー・感想・評価

きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)
3.3
≪65点≫:少し変わったロードムービー。
何気に手に取った作品だったが、これは……一風変わったロードムービードラマだ。大人に成りきれない“青年”が、父と家族に出会う話。意図的な説明を避け、次から次へと人物たちの関係性が描写されていく。会話のひとつひとつに何かが隠れているような感覚がある。
未来を持たない青年のまま時間が止まってしまった男が、次第に家族や人との繋がりに関心を寄せ始める。子どもから大人へ変わっていくロードムービー。初めて煙草を咥えるシーンがなんとも印象深い。
ただ若干の難解さがある。前半まで観るのが退屈な側面もあった。どうにか意地で観終えた感じもある。
鹿江光

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