きっと ここが帰る場所の作品情報・感想・評価

「きっと ここが帰る場所」に投稿された感想・評価


引きこもりのロックシンガーが、亡き父の思いをたどってアメリカ横断の旅に出る姿を描く。

人気絶頂の最中に表舞台を去り、アイルランド・ダブリンの広大な邸宅で穏やかな日々を過ごしていたロックスターのシャイアンのもとに、故郷アメリカから30年以上も会っていない父親が危篤との報せが届く。飛行機嫌いなシャイアンは船でニューヨークに戻るが臨終には間に合わず、ユダヤ人だった父が元ナチス親衛隊の男を探していたことを知ると、父にかわって男を探す旅に出る。

元「トーキング・ヘッズ」のデビッド・バーンが本人役で出演。音楽も担当。タイトルも「トーキング・ヘッズ」の同名曲からとられている。
minamo

minamoの感想・評価

3.0
イントゥ・ザ・ワイルドを見てから、どこかで見たいと思っていた作品。
すっかり忘れて埋もれていたのを発見して鑑賞。

彼は疲れた役がよく似合うなぁって思ったのと、辿々しい話し方が上手だなって感じた。
若いときは俺にさわると危ないぜ的な役や雰囲気が多かったけど、こういった人間臭くて、迷いがある役がとっても合ってる。
アイ・アム・サムからショーン・ペンの方向性が変わった気はしていたけど、彼の中身も生きているうちに変わったのかもしれない。

不思議な雰囲気と青々しい映像が、成功者と思われている彼の人生に、本当は色がなくなっている(現実味がなくなってる)表れなのかなと思いながら見ました。

トーキングヘッズも出てるので、アメリカンユートピア見たくなりました!
萌

萌の感想・評価

3.5
カメラワークは素晴らしい
キャストの演技も素晴らしい
セリフが不自然な箇所多かったから狙ってるのかも
this is must be placeを多用するのが少し臭かった
オチのショーンペンは意味がわからなかった
今後もソレンティーノに注目したい
のんchan

のんchanの感想・評価

4.5
実はパオロ・ソレンティーノ監督が合わないと思っていたんです。過去に3作品を観始めて直ぐに止めてしまったので...
ところが今、ショーン・ペンに嵌り切っている私は何故か監督を調べずにレンタルしてしまってた💦
恐る恐る観始めたら、も〜うオープニングから『キター〜ッ🫶』と思えて、大好物作品の1つになりました💕一応、拒絶反応が無くなったので、これで免疫付いたわ🙌


80年代には人気ロックスターで、ミック・ジャガーからも共演したいと頼まれたほどのシャイアン(ショーン・ペン)は、愛妻ジェーン(フランシス・マクドーマンド)とアイルランドで優雅な隠居生活を送っていた。もう過去の華々しさに戻る気もエネルギーも全くない。年を重ねて心も老いてしまっているけれど、なぜだか出立ちは変えられない😆💦(モデルは「ザ・キュア」のロバート・スミス)
黒のペディキュアを塗り、太めのアメリカンピアスを付け、真っ赤なルージュにアイライン、いくつもゴツイ指輪を嵌めて、黒尽くめ、パンクな髪型のファッションで外を出歩く。それは大人になりきれないことを隠すための仮面でもあるのだが...

近所のゴス少女メアリー(イヴ・ヒューソン:U2ボノの娘)は、シャイアン夫妻と仲良くしている。その格好はいかにもで、紫色の髪色に鼻ピアスしてスケボー🛹を持って現れる😁

シャイアンは心に傷を持っていた。全盛期、暗い歌ばかり歌っていた彼に影響を受けた若者達が自ら命を絶ったから。シャイアンには子供がいない。今ただ1つやりたい事は、娘のようなメアリーを好きだと言う男の子と仲良くなって欲しいと思うだけ💞

そんな元ロックスターが30年会っていなかったユダヤ人の父の死をきっかけにアイルランドから生まれ故郷のアメリカへ帰省する。そして、ある目的を持って旅に出るロードムービーでもあります。

音楽映画と言っても通じる♬
タイトルはトーキング・ヘッズの名曲「This Must Be the Place」からですし、特別出演しているデヴィッド・バーンは同曲を劇中に演奏してます🎶
この裏話として、監督がショーン・ペンを迎えて映画を作ることになった時、デヴィッド・バーンに「曲名を映画タイトルにしていい?ついでに曲作ってくれません?出来れば出演もしてくれません?」とダメ元で連絡してみたら、快く引き受けてくれたと言う経緯あり😆

キャストが皆イイんです✨
当時50歳で名役者のショーン・ペンが白塗りメイクで優しくて可愛い受け答えをする。たまにボソッと超笑える台詞を吐くからも〜う最高です🤣👍
そして、妻がフランシス・マクドーマンドですよ😳2人の掛け合い漫才のような会話が和めるし、笑えて仕方ない😂
そこに、名優ハリー・ディーン・スタントン、ジャド・ハーシュなどが絡んでいます。

私的に衝撃だったのはラスト近くの元ナチス、アウシュヴィッツのSS隊員だった男の雪原での屈辱的全裸シーン。この作品とは異次元のようでもあり、そこが極みでもあり、とにかくインパクト大でした。

もう1つ、書いておきたい❣️
シャイアンは煙草を吸いません。ロック=煙草🚬みたいに思うけど、また大人の嗜みとしてもね?
でも理由があります。それは愛妻ジェーンが言う一言で理解出来るのです。
「あんたが子供だからだよ」
煙草が嫌いなのは子供だから❗️
すごく単純な話なんです。だからシャイアンはジュース🥤やファストフード🍔が好きなんです。そして物事の複雑さを理解出来ず、一面的な単純な思想しか持てないのです。なので、シャイアンは無垢でとっても可愛いわけです🥹

もう文句無くめちゃくちゃ好き💖
ワケモ

ワケモの感想・評価

3.0
面白かったのかどうか分からないけどなんか心に残っている
人生において必要な映画だったと思う
666

666の感想・評価

3.8
見たことないタイプの役柄に5.0をあげたい、
誰がこの最高の雰囲気の人間を突き詰めたのだろうか、ショーンペンかい?ソレンティーノかい?

このショーンペンの雰囲気にザワザワかき乱されたまま終わりたかったけど、最後いつものショーンペン登場に急に冷める。
malo

maloの感想・評価

4.0
音楽もストーリーもいい。
ただ、ラストもあの姿でいて欲しかった。
レンタル落ちDVD。これは2回目。デビュー作から続けてみると、また格別に味わい深くなる。

これは旅の映画なんだよね。ロードムービー。ツーリストではなくてサイトシーイングなんだとショーン・ペンに言わせる映画。このスター(il divo)とソッレンティーノの出会いはカンヌ映画祭。戦後イタリア政界のスター(il divo )だったジュリオ・アンドレオッティを描いた『イル・ディーヴォ』がカンヌで審査員賞を受賞したのだけど、そのとき、ショーン・ペンがその独特の演出をいたく気に入り、呼んでくれたらいつでもかけつけるというのがひとつのきっかけ。

一方世界的な評価の高まったソッレンティーノは、旅をすることが多くなる。そして旅をしているときには、ふだんにまして映画の着想が湧いてくるのだという。この作品も、旅のなかで着想されたもの。

それでもテーマはあいかわらず。主人公シャイアンはかつてのロック・スター。けれども成功も今は昔。精神的にもほとんど破綻しているのだけれど、どういうわけか投資でうまく稼いでいるようだし、裕福な豪邸に暮らして、妻からも愛されている。

シャイアンはよくも愛せると思いたくなるほどの凋落ぶりなのだけど、消防士の妻を演じるフランシス・マクドーマンドが妙に説得力を持って、その愛を表現する。このあたりは『イル・ディーヴォ』でアンドレオッティの妻とその秘書に同じ。

愛に値する男なのだけど、そうは見えないというパターン。愛されてはいても、それだけでは幸せになれないというのが、ソッレンティーノ節。なぜか。その原因はいつだって過去にある。

だから旅は未来へと進むようで、同時に過去に向かうことになる。それは父危篤の知らせから始まる。愛してもらえなかったと思い込んでいるシャイアン。飛行機が嫌いで、陸路で帰ろうとする。ダブリンからニューヨークへの旅。大西洋を渡って帰れば、すでに葬儀の準備がはじまっていた。

旅はそこで終わらない。ユダヤ人の父が、収容所で受けた辱めを晴らそうとしていたことを知り、元ゲシュタポの逃亡者探しの旅が始まる。そこに確固とした意思のようなものはない。ただ旅を終わらせたくない。だから旅を続ける。その口実が復讐。けれどもそれは本当に復讐なのか。

このあたりの曖昧さが実に素敵なのだ。相手を痛い目に合わせられるような大口径のピストルを買うのだけど、まるで村上春樹みたいにチェーホフの法則に抗うかのように、そこに危険な香りがしないのはどういうわけなのか。

すべてはショーン・ペンの無気力のなせるわざなのだけど、その無気力はどこからくるのか。その答えがわかるのは、ラストに彼がタバコを吸うシーン。それまで、自分は子どもだからと吸うのを拒否していたのに、あの「美しい復讐」のあとで、彼はそれを吸う。そして、あんなに嫌っていた飛行機に乗り、伸ばし放題の髪を切り、落としたことのない化粧を落とす。

デビッド・バーンの枯れない才能に賞賛の涙を流したシャイアンは、ようやまたミューズに仕えることができるのだろか。「小物」と呼ばれた元ゲシュタポの孫が、歌いたいといった「This must be the place」は、アーケイド・オブ・フィアーのものではなく、ディヴィッド・バーンのものだといいながら、みごとな演奏で、仇の孫の無邪気に外れた歌声に合わせる、その調べの美しさ。

ソッレンティーノが、お兄さんから教えてもらったというトーキング・ヘッズのその曲を映画のタイトルにして、無理を承知でバーンに作曲を依頼したのだという。そのバーンの音楽とカメオ出演だけでもみる価値のある映画なのだけど、彼のお兄さんの世代のぼくとしては、どうして彼の映画の音楽が琴線を震わせるのか、その理由がようやくわかった気がしている。

もうひとつ。ハリー・ディーン・スタントンが依代となったロバート・プラス(Robert Plath)という発明家の話。シャイアンがいつもひきずっているキャスター付きのキャリングケース(roller bag)は、1989年にパテントをとっている。ノースウェスト航空のパイロッタだったプラスが、ケースにキャスターを付けることを思いつき、自分用に作ってみたところ、仲間たちが欲しがったので特許をとったという。
https://ordun002.wordpress.com/2015/05/09/the-rollaboard/

ようするにシャイアンは、飛行機のパイロットが発明したキャリングケースを最後の最後に飛行場で使うというわけ。タバコを初めて吸うのも飛行場。あの『愛の果てへの旅』のホテルと同じように、飛行場というのも「非・場所」なんだよね。まさに旅の場所なんだけど、それは同時に、大人になる場所でもあるという話なんだろうな。
口口

口口の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ちょうど最近、NetflxのDisclosureを見たので、異性装の扱い方に違和感感じちゃった。
流動的な性とは言えるけど、Cheyenne が成長することによって、異性装を「卒業」するという筋書きはかなり陳腐だし、乗り越えるものとしてのTrans/病的なTransというスティグマに依っているようなので表象として微妙では。最後スーツでビシッとキメられちゃって萎えた。ファビュラスに終わればよくない⁉️

曲の雰囲気そのままの映画だったところは絶賛。
そ

その感想・評価

3.9
多くを語らない余韻の美しさ。時の流れや感情の変化が品良く表現されていて、ふと見返したくなる作品。
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