千年女優

ジャッジ・ドレッドの千年女優のレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)
3.0
核戦争で世界が荒廃する2139年、秩序維持のためエリート集団「ジャッジ」が法を牛耳るアメリカのメガ・シティ・ワン。かつて同じジャッジで親友のリコを逮捕してから厳正な態度を貫いて犯罪者から恐れられるジャッジ・ドレッドが、身に覚えのない殺人容疑をきっかけに自らの出生に隠された真実に直面する様を描いたヒーロー映画です。

アメコミ作家のジョン・ワグナーが創作して後にバットマンやプレデターともコラボした人気キャラクターをダニー・キャノンの監督で映画化した1995年公開作品で、『ロッキー』『ランボー』を経てアメリカを代表するスター俳優となったシルヴェスター・スタローンがお得意のアクションで盛り上げて1億ドル超えの興行収入を記録しました。

いかにも90年代ハリウッド大作という物語は大味でディストピア設定を活かすことはなく、荒唐無稽な世界観の中でスタローンに頼り切りで工夫に乏しいアクションに終始します。それでも「1995年で最悪の一本」と言われるほどは酷くなく、漫画らしい陰謀論と兄弟対決をティム・バートンフォロワーなアメコミ界描写で楽しませる一作です。
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