Laura

飾窓の女のLauraのレビュー・感想・評価

飾窓の女(1944年製作の映画)
4.0
フリッツ・ラングはラストの数分まで緊張感を持続させるのが本当に上手い。主人公は死体を無事遺棄できるだろうか? カンのいい刑事から逃げきれるだろうか? 男は女の用意した飲み物に手をつけるのだろうか…? 至ってシンプルだが、「絵で観客をドキドキさせて引っ張っていく」という基本的な仕事に徹している。光と影がある、男と女がいる、サスペンスがある、本当はそれだけで映画は成立するのだ。オチなどどうでもいい、観客の目は最後までスクリーンに引きつけられているのだから。私の言葉などおよぶべくもない、陳腐な言い方しか見つからないけど、天性の映画監督だと思う。
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