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飾窓の女のILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

飾窓の女(1944年製作の映画)
3.5
原題『The Woman in the Window』 (1944)

監督 : フリッツ・ラング
脚本 : ナナリー・ジョンソン
撮影 : ミルトン・R・クラスナー
編集 : ジーン・ファウラー・ジュニア、マージョリー・ジョンソン
音楽 : アーサー・ランジ
出演 : エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ベネット、他

J・H・ウォリスの小説『Once Off Guard』を基にした、若い魔性の女に、犯罪学の教授が夢中になった結果、トラブルに巻き込まれていく姿を描いたサスペンス映画。

原作未読。

謂わゆる、「夢オチ」作品なんですが、よくあるそれまで積み上げてきたものを全て破壊するような反則技作品ではなく、しっかり、その「悪夢」を見てしまう必然性ある要素(授業で殺人講義、ハメを外せと茶化されたり、被害者、脅迫者を意識外で出会っていたり、等)を散りばめられていてボクは好感を持てる「夢オチ」作品でした。

家族写真がことあるごとに描写されていたのも、家族がいるのに若い女と遊んでしまったという罪悪感があったからこその悪夢展開だと思いますし。

ファムファタルを演じたジョーン・ベネットは美しかったし、真面目で気弱な大学教授っぷりのエドワード・G・ロビンソンも良かったです。
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