Eirain

エクスタミネーターのEirainのレビュー・感想・評価

エクスタミネーター(1980年製作の映画)
2.2
Blu-ray版をジャケ買いしたのだが、これもハピネット「ホラー・マニアックス」シリーズだった。最早このシリーズは、こちらから追いかけなくても待ち受けてくれているようだ・・・いや、私は何を言っているんだ。

ベトナム戦争の後遺症を持つ帰還兵の主人公が、親友を襲撃、不随にした不良どもへの復讐を皮切りに、ニューヨークに蔓延る悪党どもを"処刑"していくお話。「首切り!焼殺!人肉ミンチ!」と、ハードコア・バイオレンスを売りにしているようだが、実際に映像として衝撃なのは「首切り」くらい(そもそも、他の二つはヤられているシーンが映されない)。その唯一の「首切り」も、プロローグのベトナム戦争でのシーンで、"処刑人"の活躍ではない(しかも、実行者は主人公でもなくモブのベトナム兵という)。あと、個人的には首が切り落される(いや、厳密には繋がっていたか)グロさよりも、シミターの切れ味の良さに衝撃を受けた(笑)

『ランボー』のような、ベトナム戦争の帰還兵の苦しみも物語の軸に据えているのかと思いきや、主人公が後遺症に苦しむシーンは皆無だし、国家権力との戦いが始まるかと思ったら映画は終わってしまうしで、どうにも不完全燃焼。冒頭でベトナム兵が首切りに使用したシミターくらいの切れ味が欲しかったなぁ。
Eirain

Eirain