私が帰りたくなる場所、
としての映画。
『自分探しの旅』なんてはユルいもの。
己はもうすでにそこに居るのだから。
何不自由なく大学卒業まで
生きてきた青年。
クレジットカード、身分証、
車、すべてを捨て、身ひとつで
アラスカへ向かう。
ショーン・ペーンが数年にわたって
構成した実話を元にした作品。
孤独との対話。
身ひとつで生き抜く術。
時には本能に任せ。
行く先々で出会う人との
触れ合いの中で自分という
浮き彫りにして行く。
実に生きている。
最後の最後は
本当に本当に孤独でしかなかっただろう。
ちょっとしたミスで…
存分に生きた。