常木さおり

イントゥ・ザ・ワイルドの常木さおりのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
5.0
私が帰りたくなる場所、
としての映画。

『自分探しの旅』なんてはユルいもの。
己はもうすでにそこに居るのだから。

何不自由なく大学卒業まで
生きてきた青年。

クレジットカード、身分証、
車、すべてを捨て、身ひとつで
アラスカへ向かう。

ショーン・ペーンが数年にわたって
構成した実話を元にした作品。

孤独との対話。
身ひとつで生き抜く術。
時には本能に任せ。
行く先々で出会う人との
触れ合いの中で自分という
浮き彫りにして行く。

実に生きている。

最後の最後は
本当に本当に孤独でしかなかっただろう。
ちょっとしたミスで…

存分に生きた。