いかえもん

ブルース・リー/死亡の塔のいかえもんのレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡の塔(1980年製作の映画)
2.0
「死亡遊戯(Game of death)」の続編として作られたようで、原題はGame of death IIとなっています。

しかしね~、これはいくらなんでもあかんですよ。「死亡遊戯」はまだ許せたけどこれはちょっと許しがたいものがある。以下に文句をたらたら書かせてもらいますので、気分を悪くされたらすみません。

「死亡遊戯」でさえ、出がらし感があったのに、その続編って、もはや心の目で見ないと緑色に見えない緑茶。白湯だよ白湯、こんなもん。
ブルースリーの残された映像を上手いこと使ったつもりかしらんけど、全然上手いこと使えてないし、画面の雰囲気全然違うし、無理やりすぎ。おまけにアクションシーンは全然使われてないし。
代役使うところはもう、死亡遊戯で散々味わったから100歩譲るとして、アッチョー!ウワッチャー!いう声も動きと合ってないくらいいい加減に作るんなら作んなっ!
それと、ブルースリーの役名はビリー・ローなんですけどね、その幼少期や少年期の映像が流れて、「あいつはやんちゃやった…」みたいなセリフが流れた時、映像には「ブルースリー6歳」とか出て、それ俳優名ですやん!これはなんや?ドキュメンタリーなんか、フィクションなんかどっちよ?!
…とまあ、ブルースリーに敬意を表して作ってるなら、もっと真剣にやれよと言いたい。これはブルースリー主演ってしたら興行成績上がると思った、ブルースリーマネーを期待したとしか思えない。もう、そういうとこが腹立つ!

そんで、内容ですけど…、これはある意味おもろい。ツッコミどころ満載でB級として楽しめないこともない。あんまりおもしろくはないけど。
日本でお兄さんが殺されてその復讐に行く弟っていう話なんですけど、まず邦題が「死亡の塔」っていうけど、「塔を建てたんだ、地下に。」ってそれ地下室ですからっ!!!
そして出てくる謎の金髪全裸女性。なんでここボカシないの?あれはボカシ入れるべきでしょ。芸術的に…とかの理由は当てはまらんと思うんですけど。そしてさらに、ライオンの着ぐるみに襲われる!なんだあれは~!めっちゃ笑った。敵のおっさんの朝ごはんが、シカの生肉とシカの血液ジュース。ワイルドを通り超えて、それはお腹壊れる。
棺がUFOキャッチャーみたいなので運ばれていくのも笑えた。
日本でロケをやっているようだが、なんか異世界に紛れ込んだみたい。地下にある塔の中は宇宙基地みたい。なんだかもうトンデモな感じがすごい。

私はある程度前情報で、あかんやつやと知ってて観たけど、当時の人はブルースリーの映画だと思って見ただろうから、それはそれは腹が立っただろうと思う。当時劇場へ足を運んだ人に思いを馳せて涙した…。