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かぞくのくにのmのレビュー・感想・評価

かぞくのくに(2012年製作の映画)
5.0
北朝鮮の帰国事業のことを何ひとつ知らなかったので観てわかるのだろうかと不安だったけれど、知らないからこそ観るべき映画だったかも。どうしても視点を選択しなくては描けない内容だと思うけれど、国の事情が、家族を含む一度しかない個々の人生をどんなに大きく変えてしまうかということが痛切に伝わってくる。「あなたの嫌いなその国で、お兄さんも私も生きているんです、死ぬまで生きていくんです」という監視役の男の言葉が、全体として饒舌ではないこの作品の中であまりにも重い。
それから安藤サクラと井浦新の組み合わせが本当に好き。すごくいい演技だったと思う。
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