ベルイマン監督による約50分×6話のテレビドラマ。ほぼ室内の会話劇でテレビドラマを作り放映することに、スウェーデン人の成熟を感じます。
結婚して10年。幸せな夫婦生活だと思っていたのに、亀裂が入って気づいたこれまでの本音。夫婦がすべて本音で生きているわけではないが、問題を避けるように夫婦の形を取り繕ってきた知的労働者の二人ゆえの結果なのかもしれない。放映後、スウェーデンでは離婚が急増したとのこと。わかる気がします。
夫婦のなりゆきを見守りながら、くっついたり離れたり、人間てアホだなぁとも思える本質が面白い。
「人間は確かなものなど何もない」
リヴ・ウルマンとエルランド・ヨセフソン、二人の演技力ありきの作品でした。
エンディングに流れる、ニクヴィストによるファロ島の美しい風が毎回楽しみでした。
