Junichi

素晴らしき哉、人生!のJunichiのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.3
" Remember no man is a failure who has friends. "

【撮影】8
【演出】9
【脚本】8
【音楽】8
【思想】10+

言わずと知れた古典的大傑作

C.ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』へのアンサーソングのように
友愛の優しく力強い歌声が流れます

小ネタやギャグを挟みながら(けっこうツボってます)
小気味よく(しかし若干冗長に90分)進行する
主人公ジョージ・ベイリーの人生

幼少期には
弟を水難事故から救い
バイオレットとの友情なのか初恋なのかの触れ合いをしつつ
ガウワーさんを犯罪から救う

仕事を始めてからは
家を持たない人たちに持ち家を建ててあげ
恐慌時には
自分たちの結婚資金から援助する

そんな彼の人生が転がり始めたのは
会社のお金8000ドルを
ライバルのポッターに盗まれてから

ジョージはお金の工面に奔走するもうまくいかず
自暴自棄になり妻や子どもたちにつらくあたる

そして自殺をしようと
真冬の橋の欄干に立ったところで
2級天使クラレンスが出現し
ジョージが存在しなかった世界を見せる

弟は幼少期に水難事故で亡くなり
ガウワーさんは犯罪者となり
ライバルのポッターが街を支配し
バイオレットは落ちぶれる
妻も悲鳴をあげて自分から逃げていく

生きてるいるがゆえに抱ける絶望と
自分が存在しない世界の悲惨さという
より大きな絶望

ジョージはより大きな絶望を経験したことで
もう一度人生を生き直すという新たな希望を見出します

もとの世界に戻ったことを知ったジョージのあのはしゃぎっぷり(笑)
あれをみせられたら誰でも笑顔になり
幸せに包まれます

楽しいから喜ぶのではなく
喜ぶから楽しい
笑顔は喜びの感情を創出する

暗い時期が続きますが
から元気でもよいので
友人たちと思いっきり喜び合いたいものです

幸せの本質は喜びの感情なのでしょう

今日はクリスマスです
寒くなるようですが
暖かく
そして心穏やかに
皆様にとって素敵な日になりますよう🎄😆
Junichi

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