Junichiさんの映画レビュー・感想・評価

Junichi

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

「その日その瞬間に想ったことをメロディにのせる。毎日違うんだ。だから…、限界が無いべ。」

【作画】9
【演出】10
【脚本】8
【音楽】10+
【思想】9

大学受験のための予備校生活をしていた当時
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.1

「正義を不当に愛する人たちには、恋愛をする権利はない。」

アルベール・カミュ

【撮影】8
【演出】8
【脚本】9
【音楽】7
【思想】9

第37回高崎映画祭にて観賞
本作品は
最優秀脚本賞と
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市子(2023年製作の映画)

4.0

「その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした。」

杉咲花

【撮影】9
【演出】8
【脚本】6
【音楽】9
【思想】8

役者が物語を喰ってしまった作品
杉咲花の凄さが
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.1

追いかけても 追いつけぬ
幸せは側で待ってるだけ

宇多田ヒカル『Gold〜また逢う日まで〜』

【撮影】9
【演出】8
【脚本】7
【音楽】10
【思想】7

原泰久『キングダム』映画化の第3作
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

5.0

I'll be back before flower is again. Promise my heart.

【撮影】10
【演出】10
【脚本】10
【音楽】10+
【思想】10+

相手の尊厳を
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.5

「生きろとは言わん。ばってん、死なんどいてくれ…」

【撮影】9
【演出】9
【脚本】8
【音楽】9
【思想】10

宮﨑あおいで始まり
宮﨑あおいで終わる作品
青山真治監督の傑作です

導入パートで
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

「ここに立つと会場が温かくて、誰もジャッジすることなく、一緒に創っている感覚を実感しています。高崎映画祭は『希望だな』と思いました。」

【撮影】10
【演出】9
【音楽】8
【脚本】6
【思想】8
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

「言葉は言葉を呼んで、翼をもってこの部屋のなかを飛びまわったんです。その言葉を、言霊を、私はここに、とにかくここに遺して、ここを去っていくんで。これは問題提起にすぎない。私は諸君の熱情は信じます。これ>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

人生は素晴らしい

【撮影】9
【演出】8
【脚本】7
【音楽】9
【思想】7

文学者でもあるイ・チャンドン監督作品

『Oasis』
『シークレット・サンシャイン』
『ポエトリー』
を先に観ていて
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.7

「素晴らしいことだ。僕のなかの愛を君が受け取ってくれる」

【撮影】10
【演出】9
【脚本】9
【音楽】10
【思想】9

素晴らしい映画だと思います
撮影や演出が工夫され
『マクベス』や『野いちご
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

「ただいまあ…」「お、かえり…」

「おかえり(^o^)!」「ただいま(^o^)!」

【撮影】8
【演出】8
【脚本】7
【音楽】8
【思想】9

伊坂幸太郎十八番
時空を超えて交差し合う群像劇
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私だけ聴こえる(2022年製作の映画)

4.5

" I can be what I am. "

【撮影】10
【演出】8
【構成】9
【音楽】8
【思想】10

手話での会話はこれほどまでに表情豊かになるんですね

連日ニュースショウで
宗教2世
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.6

「いつしかと待つらむ妹にたまづさの言だに告げず往にし君かも」

大伴三中
『万葉集』445

【作画】10+
【演出】8
【脚本】9
【音楽】9
【思想】10++

本作品を観て
新海誠監督も
3.1
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.1

「全てを思い出したとき、悪い総理に戻ることもできたんだけど、こんなチャンス二度とないからね。」

【撮影】8
【演出】8
【脚本】8
【音楽】8
【思想】9

三谷幸喜のエッセンスの詰まった
上質なコ
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮

藤原定家

【作画】10
【演出】5
【脚本】7
【音楽】8
【思想】10

呪われた者たちによる成仏の物語
爆音映画祭で観劇

観阿弥、世阿弥と同時
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

「人間は一生、学び続けるべきです。人間には好奇心…知る喜びがある。肩書や、出世して大臣になるために、学ぶのではないのです。では、なぜ学び続けるのでしょう?…それが人間の使命だからです。」
『MASTE
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ガンジー(1982年製作の映画)

4.0

「暴力は西洋の持つ不幸だ。それを輸入するのは進歩ではない。」

【撮影】8
【演出】7
【脚本】8
【音楽】7
【思想】10+

インド建国の父である
マハトマ・ガンディーの人生を描いた作品

若き弁
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

「愚かさでいい 醜さでいい 正しさのその先で」
(新海誠監督作品『すずめの戸締り』主題歌より)

【撮影】9
【演出】7
【脚本】7
【音楽】10
【思想】7

映画本編が始まる前
新海誠監督の最新作
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

「いや、あのテンションはもう無理だから。」

【撮影】8
【演出】8
【脚本】10
【音楽】7
【思想】7

青春✕タイムトラベル物の傑作
古くは『時をかける少女』
最近だと『サマーフィルムにのって』
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

「うっはぁ(笑)、なにこれ、ダサかっけぇ!カメラマン変わった?」

【撮影】9
【演出】7
【脚本】9
【音楽】8
【思想】9

当時
満席の映画館で観ましたが
再視聴
やはり面白いです
映画って本当
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

4.0

「身の丈以上のものはいらないんだ。少しづつ自分のできる範囲で、お世話になった人に恩返しできればそれでいいんだ。」

【作画】6
【演出】7
【脚本】9
【音楽】9
【思想】9

フォローしているmay
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

I got no car and it's breaking my heart. But I've found a driver and that's a start.

The Beatles “D
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

呪いのこと愛って言うなドラム式洗濯機は遊園地じゃねえよ

初谷むい
『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)

【作画】6
【演出】8
【脚本】8
【音楽】9
【思想】9

冒頭
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

「人の好きは、人を幸せにしてなんぼでしょうが!」

【撮影】9
【演出】9
【脚本】7(期待を込めて)
【音楽】9
【思想】8

2022年最初のレヴュになります
本年もよろしくお願いします

本作品
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

" Remember no man is a failure who has friends. "

【撮影】8
【演出】9
【脚本】8
【音楽】8
【思想】10+

言わずと知れた古典的大傑作

C
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.1

「空を虹で彩るのも素敵ね」

【撮影】8
【演出】8
【脚本】7
【音楽】9
【思想】9

モーフィアスだけ若返っちゃった!

前三部作から最も大きく変わったのは
ウォシャウスキ兄弟が姉妹になったこ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

「本当はね…ここならやっていけるかなあって思ったんです。ここだったら、あたしにもできるかなって…。」

【撮影】10
【演出】10
【脚本】10
【音楽】10
【思想】10++

一番好きな映画

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囚人ディリ(2019年製作の映画)

4.1

「死ぬなら勇敢に闘って死ね。臆病に死ぬな。」

【撮影】9
【演出】9
【脚本】8
【音楽】10+
【思想】5

インド映画のプロモータの方にオススメされ劇場で鑑賞
控えめに言って最&高

『マッドマ
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.7

「正論が最善ではないと思います。」

【撮影】10+
【演出】9
【脚本】10
【音楽】8
【思想】10+

※本レヴュ、かなり長いです。申し訳ございません。



〈1 導入〉
【人間は理性的な動物
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日本沈没(1973年製作の映画)

4.0

「わしは…わしは日本が好きだった。これからも日本人を…日本人を信じたい。」

【撮影】9
【演出】8
【脚本】7
【音楽】8
【思想】8

ディザスター・ムービーというより
日本人論をテーマにした作品
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野球少女(2019年製作の映画)

4.6

「他の選手より力が弱くて球速は遅い。それでも勝てます。遅くても勝てるんです。それが私の長所。」

【撮影】9
【演出】9
【脚本】9
【音楽】9
【思想】10

演出を穏やかに抑え
BGMも使うべき場
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復活の日(1980年製作の映画)

4.4

「…復活されるべき世界は、大災厄と同様な世界であってはなるまい。とりわけ'"ねたみの神"、"憎しみと復讐の神"を復活させてはならないだろう。」

小松左京『復活の日』
(改版17版、角川文庫、437頁
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

「人間は、いつだって、いっそう大きな危険を畏れるときに、小さな危険の中へ入ってゆく勇気を手にするものなのだ。」

S.キェルケゴール『死に至る病』
(鈴木祐丞訳、講談社学術文庫、2017年、22頁)
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息をするように(2021年製作の映画)

4.1

「誰も傷つかないようにそっと足踏みするから 自分の気持ちに気づけないんだ」

Karin『過去と未来の間』

【撮影】9
【演出】7
【脚本】7
【音楽】9
【思想】9

同郷の高崎市出身の映画監督
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.4

「礼の吾人に要求するところは、泣く者とともに泣き、喜ぶ者とともに喜ぶことである。」

新渡戸稲造『武士道』
(岩波文庫、矢内原忠雄訳、66頁)

【撮影】8
【演出】9
【脚本】9
【音楽】8
【思想
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

「あなたのタクシーから、今の韓国を見物したいです。」

【撮影】9
【演出】5
【脚本】7
【音楽】9
【思想】10

1980年5月に韓国で起こった光州事件
軍による市民と学生への弾圧を取材した
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