明石です

素晴らしき哉、人生!の明石ですのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
5.0
聖なる夜に、部屋を真っ暗にして恋人か誰かとしっぽり鑑賞しようという予定を立てていたものの、7年くらい連続ですっぽかしてしまったので、何でもない平日の夜中にひとりで見た。これは、、噂に違わぬ名作でした。130分間ノンストップで見入ってしまった。

長年町に尽くしてきた善良な不動産屋の男が、借金を抱えて人生に絶望し自殺しようとしていたところに天国からの使いが現れ、彼が生まれてなかった世界を覗き見せられるというストーリーが美しくて素敵。良きにつけ悪しきにつけ、ひとつの人生はたくさんの人生に影響を与え得るのだという作り手の温かいメッセージが響く。人は誰しも、何もかもが上手くいってる時と比べてしまうものの、そうじゃない時と比べれば今がどれだけ幸せか、と深い学びが得られる、多分ね。

「病気したのか?」「もっと悪い、絶望してるのさ」とか何とか台詞が洒落てて聞き心地が素晴らしく良いのも◎。自分がいない悪夢的な世界を経験した後で、素敵な体験をしたよ!と言える主人公もカッコいいし。そしてラストの感動たるや、、ラーメンをずるずる啜りながら危うく涙してしまったよ。ええ話や、、どうりで毎年クリスマスに放映され続けるわけですね。
明石です

明石です