囚人13号

最後の命令の囚人13号のレビュー・感想・評価

最後の命令(1928年製作の映画)
4.5
暴君ことスタンバーグの本質はサイレントとトーキーで全く同じ撮り方をしていることで、こと照明に関してはかなり博識だったらしく、研究家連の間で屡々シュトロハイムと比肩されてきた事実も極度の演出至上主義という点で説明がつく。
メタ的に映画/現実の境界を錯綜するラストは画面の神々しさも然ることながら、延々と時空を彷徨い続けるような後景(多分スクリーンプロセス)が素晴らしい。演出の人らしく、スタジオセットにも関わらず風が旗を揺らしている。
囚人13号

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